泊まれる演劇 雨と花束〜ゆらぎ、ただよう〜
に参加しました


リンク先の最下部にクレジットがありますので是非ご確認ください
面白かったです
泊まれる演劇の最高傑作という降りしきる称賛とともに再演された本作
会場は去年QUEEN’S MOTELを上演したHOTEL SHE, KYOTO
現在の泊まれる演劇は大阪と京都で交互に上演されており、その違いはキャパであったり登場人物の数であったり様々
今年の冬、大阪で体験したMoonlit Nightはゲストが30人くらいでしたが京都は20人ちょっと
イマーシブコンテンツとしては大阪の30人でも少ない方だと思いますが京都の約20人ともなるとさらに濃密
誘導なく自然にキャラクターと2人きりで話す場面だってあります、そりゃもうド緊張よ
人数が少ないからこそできる演出や時間の使い方が個人的には魅力的です
あと、京都はアイスが販売されています
10種類あるフレーバーはどれも馴染みのない洒落たものだけど美味しいのは確か
僕はラムパンチとフィグハニーが好きです
この美味しいアイスを作品の合間に食べ、終わってから食べ、部屋に帰って食べ…
体験中はホテル内を奔走して固唾をのんで見守るので糖分補給は大事、致し方なし

初演は観ていないので、あくまで今回の雨と花束を体験して圧倒されたのは自然さ
派手な演出も「雨と花束」にかかればそういうものとして認識できてしまう
それに加えて物語のテーマやディティール、登場人物の雰囲気がとても等身大
色んなエンタメを楽しんできましたが、雨と花束に関しては日常から始まって人肌の非日常を過ごし日常に送り出される感じがします
人生に影響を受けた人がいるのも納得
見せ方やテーマ含めて、エンタメという視点ではなく人生における一つの出来事としてとらえている節がある

この先の生活で「雨と花束」のことを追憶する瞬間は必ず来ると断言できる
それがいったいどういう視点でなされるのかは申し上げられないけれど断言できる
季節、シナリオ、演出、演技、美術、ホスピタリティ、それが調和することで今日の体験は偶発的なものだとすら錯覚させているのがイマーシブとして凄すぎる
泊まれる演劇だからこそのシームレスな体験
雨と花束が最高傑作と言われるのも納得
雨と花束ではチェックインのときに実名と引き換えに花の名前を賜る
この本名を隠匿するシステムの活かし方も美しかった
システムに意味を持たせるのが好きなんでしょうね
僕はナズナという名前で過ごしました

春の七草という印象が強い
ぺんぺん草というのはこいつのことらしい
ともすれば生命力の強い植物
今回もシングルで参加している自分の状態とナズナの無頼っぽさに妙な親近感をおぼえる
確かに自分はポピーとかダリアとかスズランって感じではないので良いチョイス
誰かの記憶に残るのはナズナとしての自分であるので、せめて、ナズナとしては良き人間でいようと思い柄にもない励ましや尊重をしていたかもしれない
もしかしたら人生でもこうありたいのか…?
登場人物との会話はじっくりゆっくり
物語を大きく動かしたり主役に躍り出るなんてことはないけれど、自分含めたゲストの意思表示やひねり出した言葉や傾聴のひとつひとつが誰かの思考にゆらぎを生み出していたのではないか

全員がしっかり名前と干渉力を持ってそこに存在していたので全員が登場人物だと思う
その日、キャラクターが下した決断の過程には確実にゲストの存在が残っているはず
人生なかなか一筋縄ではいかないので、じっくり丁寧に自分や人と向き合うことはけっこう難しい
雨と花束は現実と地続きの、けれど時間を引き伸ばしたようなゆったりした人生を体験させてくれる
今日のようにじっくり丁寧に人と向き合い生きることはもはや贅沢の域
五感に導かれ人との会話で引き込まれる
不自然だらけなのに馴染む…不思議な空間でした
美術も流れる音楽も素敵です
部屋だけじゃなくどこをとってもすごい
この先の人生で雨が愛おしくなるという大きいお土産をいただきましたねすごい

この先ネタバレを含みます
pass:Quiche
以上、ありがとうございました
雨と花束、好きです
実体験として素晴らしい
ナズナという名前をもらった私が実際に体験した出来事という感じ
確かに接しているのは役をまとった人であり、偽名を名乗る一般人であり、サービスを提供するホテルなのだが、その嘘も真になるくらいには真剣に信じ込める
ナズナは間違いなく一歩隣の現実で息をしていた
仕事や日常がレギュラー放送なら、雨と花の晩餐会は映画とか特別編という感じ
自分の人生に組み込まれた事実だよ確実に
良い時間を作り上げてくださった方々に感謝を
あと、Petrichorのアメニティ類が大好き
落ち着く香りだしホテルに馴染んでいる
チェックインしたら香りを身にまとってロビーに向かうのがお気に入り
部屋着も着心地良いしミニマルだけど随所のセンスに憧れる部屋なのが良い
